1940s!-いくよおれたち!- 6月の悲劇 忍者ブログ
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蘭嶺です
蘭→嶺のプロポーズっぽい独白
6月と言えばジューンブライド
というわけで、いつも蘭嶺結婚しろとヘドバンする勢いで騒いでるので、幸せになってもらおうと思った結果がこれです
勢いついて30分程度で仕上げてしまいました
伝わるといいなぁ…


見てやってもいいんだからな!って方は追記をどうぞ







給料3ヶ月分なんてよく言ったものだ。
こんな金属の輪をひとつ買うだけで半年はかかってしまった。
そのお陰で6月なんていう丁度よい時期になってしまったのだからもう何も言うまい。

安いものでも良かったのかもしれない。
あいつなら多分いつも通りへらへらとした笑みを浮かべて、ありがとうなんて言って、それで終わるだろう。
でもそれだけは許せなかった。第一ロックじゃない。
大袈裟だが、これはれっきとした意思表示なのだ。
この際男同士だとかそういうことは一切無視する。
そういったことを踏まえた上でも、高価なものを渡さねばならない。
そしてそれを見て驚いたあいつが泣き出すくらいでなくてはならない。
それを俺が黙って受け止めて、手錠のように手を繋いで、2人で歩き出すのだ。
最高にロックだ。
そのためになら何ヵ月だって金を貯め続けてやろう。実際そうした。

式なんて要らない。
どうせ誰にも知られてはならない。そんなこと照れ臭くてしたくない。
役所への書類だって要らない。
書いたところで視線が刺さって完膚なきまでに殺されるだろう。社会的な意味で。
だからこのちっぽけな金属に全てを託すのだ。
軽くてすぐ波に流されそうなくせにクソみたいに重い輪で、左手薬指を縛りつけるために。
そんな色気のないことをしたら、ムードがないなんて言われるだろうがそんなことは最早どうでもいい。
そんなもんなくたってムードなんぞこれから勝手に出来てくるだろう。
最高に色気がなくて、恐ろしく居心地の良いものが。

だから黙って左手を出せばいい。
財産なんて持ってない、借金と相棒のベースを背負った俺が、薄給のお前を束縛してやる。


だからそんな嬉しそうな顔をするんじゃないちくしょうが!



6月の悲劇
(だけどこれから幸せにしてくれるんでしょ、ランラン)
 

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